フリーライターの森岡葉のブログです。 大好きな音楽のこと、日々の出会い、楽しかったこと、美味しかったもののことなどを書いていきたいと思います。



   
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
<< 2017 >>
プロフィール

jasminium

Author:jasminium
1956年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1975年~76年北京語言学院・北京大学歴史系に留学。音楽ジャーナリスト。2009年第53回ブゾーニ国際ピアノコンクールにプレス審査員として招かれたほか、ハエン国際ピアノコンクール、シドニー国際ピアノコンクール、中国国際ピアノコンクールなどにジャーナリストとして招かれている。著書:『望郷のマズルカ~激動の中国現代史を生きたピアニスト フー・ツォン』(ショパン)、『知っているようで知らないエレクトーンおもしろ雑学事典』(共著)(ヤマハミュージックメディア)、訳書:『ピアニストが語る! 現代の世界的ピアニストたちとの対話』(焦元溥著 アルファベータブックス)、『音符ではなく、音楽を! 現代の世界的ピアニストたちとの対話 第2巻』(焦元溥著 アルファベータブックス)

フリーエリア
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード


Amazon のレビュー

   
 今年も1カ月が過ぎ去り、2月になってしまいました

 毎年2月は広告関係のお仕事をいただき、ちょっとハードなスケジュールで苦手なコピーライター的な仕事をするので、あ~、この季節が来たか、体力が保つかな、頭は大丈夫かなと心配になります 語彙不足~! あぁ、言葉が欲しい! という毎日になりそう……。日本語、難しいです。

 拙訳本『ピアニストが語る!』、おかげさまで多くの方に読んでいただき、ありがたい感想をいただいていますが、「読みやすい」と言っていただけると、とってもうれしくなります。私は翻訳ものを読むのが苦手で、小説などの文学作品はいいのですが、学術書になると、もうこれが日本語なのかしら? とまったく頭に入らず、途中でギブアップすることがよくあります。私の頭が悪いからだと思いますが、翻訳にあたって「読みやすい日本語」を心がけたことはたしかです。中国語の翻訳の難しさは、同じ漢字を使った単語の意味が微妙に違うことです。中国語の漢字の単語をそのまま使って、漢文の読み下し文のように翻訳すると、とても読みにくくなるので、なるべく「大和言葉」というか、日本語らしい自然な表現になるよう推敲を重ねました。

 私のフリーライター、コピーライターとしての経験を生かすことができたのかもしれません。適切な表現をするための言葉、語彙を探し求めるような仕事ですから……。若い頃の留学体験で習得した中国語、クラシック音楽の世界でライターとして仕事をしてきた経験を生かすことができる本に巡り会えて幸せです。

 続刊も、もうすぐ出せると思います。さらにおもしろいので、ご期待ください。

 さて、2月に入り、Amazon のサイトを覗いたら、新たに「柳楽」さんという方がレビューを書いてくださっていました。内容についての感想は、まさに私も同感! 翻訳を読みやすいと言ってくださったことがうれしかったので、掲載させていただきます。ありがとうございました!




クラシックはまだ聴き始めて2年目なので的外れなレビューは控えようと思っていたのですが、是非とも次巻が出て欲しいのでレビュー投稿します。

台湾の大学では政治学を学び、その後アメリカの法律学校で学んだ後、イギリスでなぜか音楽学を学んで博士号まで取ってしまったという驚異的な行動力と音楽愛とコミュニケーション能力を持つ台湾の著述家が(たぶん実家が金持ちだったんでしょう)、ほとんど飛び込みで行った世界各地のピアニストのインタビュー集です。
出版社や事務所のバックなしでこんなことできる人ってなかなかいないと思います。

本当は55人にインタビューしており、中国語版(原題のタイトルも味わい深い)で上下巻なので、日本語に訳したら4〜5巻になるだろうということで今回はまず14人分のインタビューを収録して様子見とのこと。
(売れ行き好調なら次の巻が出るそうです。クラシックのレコード売り場の様子を見てると売れてるみたいですけどね)

以下感想です。
○インタビュアーが音楽を解する人な上に事前準備もしっかり行っており質問も的確で、かつコミュニケーション能力も高いため(あのポゴレリチと仲良しになれるってすごい)、ピアニストの皆さんも喜んで質問に答えてくれていて濃厚なインタビュー集になっている。特にポゴレリチの真面目さには驚いた。割かれているページ数も他のピアニストより多いです。
○原書が出版されたのは2007年だが、今回本書が出版されるにあたって著者が後日談等の加筆を行っているので、日本語版ならではのお得感がある。
○各インタビューの後にピアニスト自薦の3枚がリストアップされており、それを見て色々とピアニストの考えに想像をめぐらすのも一興。
●ピアニストのチョイスは原著順ではなく(原著では国別の章立てになっている。ちなみに今回はロシア系が多め)、何かしらマーケティング戦略といったものが見えてくるようなセレクションになっており、知らないピアニストが半分くらいいた(私の不勉強もあるでしょうが)。
今回だと有名どころはポゴレリチとレオンスカヤとルガンスキーとアンスネス、あとはルディとドノホーとフォークトあたりは名前聴いたことあるなという程度で残り半分は知らない人ばっかで、中にはCD1枚しか出してない台湾人ピアニストも。

ちなみにその米国在住の台湾人ピアニスト、グウィニス・チェン(なんとポゴレリチ夫妻の弟子)とのインタビューは中国語で行われたそうで(他は英語)、「気」とか「武功」とか「少林寺の修行みたい」といった金庸の武侠小説好きにはたまらない言葉が普通に出てきて、しまいには「ピアノカンフー」という概念まで登場しピアノと中国武術には相通ずるものがある的な話になっていくあたりは個人的にはツボでした(カンフーについてはポゴレリチもブルース・リーを例に出して語っています)。
他のインタビューでも名言があったはずなので、思い出したらまた追記させていただこうと思います。

ちなみにまだ邦訳が出てない中にはツィメルマンやキーシンやルヴィエやロジェなんかも入っているらしいので、早く続刊希望です。
(今回その辺をあえて後ろに回したのは、最初の巻にその辺も入れてしまうとその後の巻の売り上げに影響するからでしょうか)
とりあえず続きが待ちきれない私は台湾の通販サイトで中国語版をオーダーしてしまいました。

森岡葉さんの訳文もこなれていて読みやすいです。ご本人の文章力もあるでしょうが、やはり中国語から訳す方が欧米系の言語よりおさまりがいいのかなと思いました。洋書からの本訳だともうちょい引っかかりながら読む感じになるんですが、それがありません。

アルファベータ社は以前フランソワ本を出したものの、微妙なタイトルに加え期待はずれというかファンなら誰でも知っているような内容のことばかりでいまいち新味がなく、出版社自体にあまりいい印象を持っていなかったのですが、今回電子出版も危ぶまれた本書を無事出版してくれたことに敬意を表します。

インタビューされているピアニストのメンツが知らない人多かったので星4つにしようと思いましたが、原著者のおそるべき行動力と翻訳者の出版までの努力にリスペクトを表し、星5つを献上させていただきます。

また、本書のおかげでエリソ・ヴィルサラーゼという素晴らしいピアニストを知ることができ、感謝しています。
| comments(2) | trackbacks(0) | page top |
次巻がもうすぐ出版されるとのこと、たいへん嬉しく思います。
書評等でも好評のようですね!
私の周りでも手にする人が増えております。
初巻はロシアのピアニストが多く掲載されていましたが、ロシアのピアニズムに興味のあるものにとってはロシアンピアニズムについて系統立てて詳しく知ることができ良かったように思います。
モスクワ音楽院の教授陣によるインタビューは何度も読み返しています。
次巻も楽しみにしております。
Re: タイトルなし
マーニャさま
お久しぶりです。ブログの更新がなかなか出来なくて申し訳ありません。
翻訳本の第2巻、もうすぐ出せそうです。
今回もダヴィドヴィチ、ジルベルシュタイン、アシュケナージ、キーシンといったロシアのピアニストのインタビューでロシア・ピアニズムが解き明かされています。
ツィメルマンなどの東欧のピアニスト、フランスのピアニストたちのインタビューも実に興味深く、翻訳していて勉強になりました。
楽しみにしていてください(^^;)!


この記事のトラックバックURL:
http://jasminium.blog45.fc2.com/tb.php/592-eb8f3579
<< NEW | TOP | OLD>>